逆子が分かった時の逆子体操や対策

逆子解消方法・逆子体操って効果はあるの?

検診で逆子になっているということがわかると妊婦さんやご家族はとても不安になってしまいます。つい、原因をあれこれと考えてしまいそれがストレスになってしまうことに。

逆子を解消する方法はあるのでしょうか?

この記事では逆子を解消する体操や整体やその対策についてご紹介します。

逆子とはどういうこと?

まずは逆子とはどういうことなのかに触れていきます。

なぜ逆子になってしまうのか?という疑問は多くの妊婦さんが持っていると思いますが

ハッキリとした原因は分かっていないようです。

多くの妊婦さんが逆子を経験しており妊娠初期は赤ちゃんがまだ小さいのに子宮の内部が広いため、赤ちゃんが寝返りを打つような状態になってしまい逆子になる事があるようです。

なんと妊娠中期には50%~70%が逆子なんだそうです。

さらに妊娠後期になると赤ちゃんが大きくなり自由に寝返りを打ちづらくなるため、たまたま頭が上の状態になり逆子になります。

先ほど、逆子のハッキリとした原因は分からないと書きましたがいくつかの要因があるようです。

・子宮や子宮周囲の筋肉が緊張したりストレスがたまったりすると逆子のリスクが高まると言われています。

・ストレスと並んで「冷え」も原因の1つとされており、不具合が生じている場所には必ずと言っていいほど冷え(血行不良)が起こっています。

・骨盤の歪みによってお腹の位置が下になり、子宮が狭くなってしまい赤ちゃんが自由に動けなくなってしまいます。これも逆子がなおらない一因になりますので、骨盤ベルトで下垂と歪みの予防をしてください。

骨盤の歪みを整えるやり方の動画はこちら

逆子を防ぐ対策

では逆子を防ぐ方法で普段からできる対策をご紹介します。

先ほども書きましたが逆子はハッキリとした原因がわからないだけに普段からできることを積極的に取り入れてみましょう。

・お風呂に入ると血行が良くなり副交感神経が優位になってリラックスして良く眠れるので妊婦さんにとっても赤ちゃんにとっても良い効果になります。

・逆子の場合赤ちゃんの背中側を上にして寝ると寝ている間に赤ちゃんが回転して頭を下にした状態に戻るケースもあるようです。

赤ちゃんの背中がどちらを向いているかは心音で判断します、もしおなかの左側で心音が聞こえるようなら赤ちゃんの背中も左側を向いています。

・普段からきちんと湯船につかり冷たい飲み物を飲みすぎないようにして身体を冷やさないようにすることが妊婦さんや赤ちゃんとって重要です。

・子宮の収縮は逆子や早産の原因になる可能性があります。子宮の収縮を防ぐには段差をなるべく避け階段ではなくスロープやエレベーターやエスカレーターを使うようにしましょう。

また、背伸びをするとかえって筋肉が収縮しやすくなるため子宮も収縮してしまいます。

高いところにある物を無理して取ろうとするとお腹に力が加わって腹圧を上昇させ子宮が収縮してしまいます。

台の上に昇ったり物を取る場合は足を滑らせる危険もあるのでご家族などにお任せしましょう。

・ストレスを溜めないようになるべく妊婦さんがしたいことをしてストレス解消をしましょう。

妊婦さんの冷え対策の動画はこちら

逆子の解消体操

逆子の解消のために体操を試してみる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

逆子体操は場合によっては早産につながるリスクや首にへその緒が巻きついてしまう可能性があることから病院によっては推奨していない場合があるので体操をするときは確認してから試してくださいね。

逆子体操は赤ちゃんの頭が上になっているのを下に、お腹の中を逆さまにして刺激を与えるという体操で簡単にできるものなので気軽に取り組むことができます。

それでは逆子体操のしかたをご紹介します。

・胸膝位体操

胸膝位体操(きょうしついたいそう)は四つんばいになって行います。

ゆっくりと肘を床につけお尻を高く持ち上げます。

このとき胸をなるべく床につけるようにして膝を90度の角度にするのがコツです。

このポーズを10~15分キープします。

・ブリッジ体操

骨盤高位(こつばんこうい)ともいい、骨盤を高く持ち上げる体操です。

仰向けになり腰の下にクッションや枕などを入れ膝を曲げてブリッジをするように腰を高く持ち上げ10~15分キープします。

*体操をするときの注意点

逆子体操はやるほど効果が高くなるものではなく、やり過ぎは禁物で身体に負担をかけてしまうので1日1回程度にしましょう。

また、身体の調子が良い時は何回か繰り返しても良いですがお腹の張りなどいつもと違うと感じたらすぐに中止して様子をみてください。

*逆子体操の効果が高まるコツ

逆子体操の効果を高めるコツはカイロで温めたり入浴後の身体が温かい状態でするのが効果的です。

これは血の巡りを良くすることで赤ちゃんも元気に動いて逆子がなおりやすくなると専門家も指摘しているので身体を温めてからしましょう。

また赤ちゃんはお腹の中でママの声を聴いており「頭を下にできるかな」と優しく声をかけながら赤ちゃんと会話するイメージで体操をしてみましょう。

逆子解消体操の動画はこちら

また、体操以外の解消法として有効性や安全性について賛否があるようですが逆立ちや三点倒立などもあります。こちらは補助してくれる人がいるときに行ってください。

逆子解消のツボと効果

逆子解消に鍼灸が効くと聞いたことがある妊婦さんもいると思います、逆子の解消のツボとその効果についてみていきます。

鍼灸治療は妊婦さんの身体を整えて子宮を柔らかくし前後左右から真ん丸にしていくように整えて赤ちゃんが動けるスペースを作っていきます。

逆子解消に特に効果的なツボは「三陰交(さんいんこう)」と「至陰(しいん)」です。

・至陰は足の小指の爪の根元の外側で、お腹の張りを抑える効果があるそうです。

・三陰交は内くるぶしから指4横指分上で、すねの内側の骨際です。赤ちゃんを回転させる効果があるそうです。

その他の効果的なツボ

太衝(たいしょう)は足の親指と第2指の間を甲に沿って押し上げていくと小高くなっているところの手前です。

足の三里(あしのさんり)は膝蓋骨直下のくぼみと外くるぶしの上端の中央との線上で、くぼみから下に指幅3本分のところです。

陰陵泉(いんりょうせん)は内くるぶしから向こうずねの内側をなでていくと、膝の近くで出っ張りのある太い骨にあたりますが、その手前です。

内関(ないかん)は手首の手のひら側曲がり目の中央から肘の内側に向かって指幅2本分のところです。

*鍼灸治療は妊娠7~8か月(28~32週)までに施術を行うと逆子が治りやすいとされています。

32週を過ぎると胎児の体が大きくなるため逆子の改善率が低下していきますので、鍼灸治療をするときは30週前後までに治療を行いましょう!

治療を行いつつ自宅でもお灸を続けると更に効果的だとか。 

自宅でできるお灸の解説動画はこちら

逆子解消の足ツボと整体の動画はこちら

*鍼灸治療の効果について、産婦人科医の林田氏の臨床データによると584例の逆子に対して成功率が89.9%と鍼灸治療は逆子解消に効果的と言えるのではないでしょうか。

まとめ

今回は逆子の原因と解消法とその効果についてみてきました。

ポイントをまとめます。

・逆子の原因はハッキリと分かっていないが、身体の冷え、骨盤の歪み、ストレスが原因の1つといわれている。

・逆子対策は冷たいものをとりすぎない、身体を温めてリラックスして十分な睡眠をする、背面側を上にして寝るようにする。

・子宮収縮が悪影響するので階段は使わず、背伸びや高い所の物を取らないようにする。

・逆子体操は胸膝位体操とブリッジ体操の二つでどちらも身体を温めてリラックスした状態でするとより効果的。

・逆子体操以外に逆立ちや三点倒立もあるが効果については賛否両論。

・体操は何度もするのではなく、体調をみながら1日1回程度にする。  

・逆子解消に特に効くツボは「三陰交(さんいんこう)」と「至陰(しいん)」

・鍼灸治療をする場合は7~8ヶ月くらいに始める。

・鍼灸治療の効果は8割以上の妊婦さんで効果があるというデータがある。

逆子体操をして1度でなおった妊婦さんや何度も体操をして鍼灸治療をしてようやくなおった妊婦さんとそのケースによって様々ですが、逆子のまま帝王切開は避けたいですよね。

逆子体操や鍼灸治療で逆子解消をして無事に新しい命の誕生を喜びたいものですね!

 

こちらの記事を担当して頂いたのは「Croud Works」でWEBライターをしている「くろごま抹茶」さんです。

運動、ダイエット、スイーツ、アニメのジャンルに興味がありわかりやすく解説、執筆してくれます。